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スターリングラードを題材とした本は多数出版されております。 この本は、ノンフィクションでありながら多数の詳細な資料の中、確実な根拠を元に書かれております。資料も旧ソビエト連邦や旧東ドイツや西ドイツからから収集し明確な資料を基礎とし描かれていました。特に当時の独ソ両軍の兵士からの祖国の家族に宛てた手紙を多数引用し臨場感あふれ著者の個人的な所見や美辞絶句が無く、ある意味本当のノンフィクションストーリーの本でした。 内容も時系列に沿って個と細かく書かれており、一つ一つの戦闘を現場の視線から見た当時の両軍の兵士の生き様を感じることができました。 ただ残念であったのが、作戦内容の参考地図がなく読んだだけでは何処のどの地点での戦闘であったのか分からずに想像に頼ってしまったことです。 今後、この本を読まれる方がいれば、是非、当時の作戦図ないし地誌資料を用意してから読めばなお理解が早いでしょう。

知人が期間工をやっているが慣れてしまえば地獄でもなくなるみたいです。配属先によるかもしれませんが。私もライン工のつらさというのは経験はないが愛知県のトヨタの工場付近の負のオーラはやはり不満の堆積の結果なのでしょう。

２０代前半で妻子をもって生活していた本村氏の日常がある日突然に破壊される。自分に置き換えるととても冷静にいられないと状況である。本書のテーマは有名な光市の事件である。罰とは犯した罪に対して与えられる。だから罪を誰が犯したかで罰が変動するものではないと強く思うようになる。第三者が書いた本であるが本村氏の心境について良く伝わってきた。

ブログかなんかに書き散らしてあるような内容かな、って思った わざわざ金を出して買うほどではないような 余りポイントで買ったから、別にいいけど

太平洋戦争劈頭での大戦果であるプリンスオブウェールズおよびレパルスを撃沈した美幌空のパイロットの方の著作です。少年時代から努力の甲斐あって陸攻パイロットになった方です。戦闘機パイロットの著作は多いですが、陸攻の方のものは非常に珍しいことがありました。終戦後にはヘリパイロットに転進されて福田首相（父）の移動を共にすることになります。派手さはないですが一読の価値はあります。

造形作家であり、画家である著者の個展で、ひとつひとつの作品から発せられる思いを強く感じ、それがきっかけで読みました。圧倒するわけでもなく、突き放すでもない、どちらかと言えば整然とした筆致。ニューギニアで展開された生と死の記録。こんなに考えさせられた戦記には今まで出会えませんでした。一読をお勧めします。

ほのぼのとしながら老いて行く母親の様子が分かった。確実に辛いはずだし大変だと思われるがそれを感じさせない。

活字アレルギーだと言っていた妻に請われて買った本。妻の父親は終戦時には陸軍大佐でラバウルの部隊長をしていたらしい。「義に捧ぐ」という広告の文字に惹かれて読みたくなったと言っているが、父親への愛着？ 戦記物としての面白さから一気にに読んでしまった。 こういった裏話があったとは知らなかった。 第二次世界大戦敗北時、蒋介石の温情で多くの日本人が無事帰国できたことは知られているが、その裏に天皇の詔勅に命を賭けて反対し、武装放棄を拒否して在支邦人を守った司令官が居たこと、蒋介石の深慮遠謀などが小説として書かれている。 しかもその司令官・根本中将が終戦後の混乱期に個人として渡台して台湾と蒋介石、そしてその軍隊、結果的には日本と自由圏を守ることになったいきさつをルポを混ぜた小説タッチで詳述している。 歴史の秘話と言うだろうか､政策的に抹消されつつあるこういった歴史の裏話を知らされて、日本人としても嬉しく思ったことだった。