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買っちゃいました！

まずオビに笑う。 「闘うワイン商、フランスワインに喧嘩売ります！」 まんまフランスワインに挑むイタリアワイン。 個人的にはやはりフランスワインを飲むことが多いのだけど、イタリアワインも好き。ただちょっとわかりにくい。情報が少ない。と思っていたので、ついこの本に惹かれました。 「仏ワインＶＳ伊ワイン」はかなり公平な線に立って行おうとしているのが伝わって好感が持てる。その結果がコレ、というのはまあ・・・。「フランスワインがイタリアワインに劣っている」ではなくて「イタリアワインはフランスワインに負けず劣らず凄いんだぞ！」ということだと思うんだけど、前者だったりして・笑。 ただ、対決で出てくるのがボルドー・グランヴァンの若いヴィンテージでは分が悪いようにも思う。最近はボルドーも早くから飲めるとはいえ、やっぱり熟成してこそその良さが出るんだから。すでに飲める状態になっている伊ワインが強いのは道理かも。 確かに日本ではフランスワイン偏重主義がはびこっていて、それゆえ一般消費者が他の国のワインに触れる機会が少なくなっているのは確か。ちゃんとした情報がなければいくらワインがあっても買えないし。そういう意味で「イタリアワインはこうだよ！」「こうやって選べばいいよ！」と消費者目線に立って一石を投じる、素敵な試みだと思う。ここまであからさまに書ける勇気に大大拍手！！ イタリアワインの「匠」のインタビューやレストランでのワインの選び方など、とっても親切でお役立ち。ぜひ参考にさせてもらいます☆そのうちワインショップやレストランでこの本を片手にワインを決める人が出てくるかも？ フランスワイン好きもイタリアワイン好きも、とにかくワイン好きは読むべし★

エッセイ集みたいなものですので、何かの役に立つといった本ではありませんが、パーカやヒュー・ジョンソン、アンジェロ・ガイヤ、ニコラ・ジョリーへのインタビューは面白いでしょう。

ティスティングの基本もしらないワタクシにはとっても参考になったけど、そんなに考えないから実践はしないだろうなー。 うまきゃいいねん。

タイトルは「至高のブルゴーニュ」です。美味しんぼみたいなタイトルです。 内容はシャンベルタンに関する非常に興味深い記事です。素晴らしい雑誌だと思います。 ページ数も途中要らないロゼワインの記事が入っている事を除けば６０ページ以上シャンベルタンやジュブレの生産者のワインで占めています。この本こそ「シャンベルタンを極める」にした方が良いでしょう。 更に興味深いのは巻頭で３人のシャンベルタンの生産者に各々４ページを割いています。それが何とパーカーやクラスマンで評価の低い、人気のないカミュです。トップにカミュを持ってくるのは今時勇気がいるでしょう。立派です。これだけでワイナートのジャーナリズム性を認めたくなります。続いてブリーノ・クレール、ピエール・ダモワです。カミュもダモワもブルーノも私は大好きですが、普通ならアルマン・ルソーやデュガ・ピを持って来るでしょう。まあ特級の畑の所有面積で選んだのかも知れませんが・・ 更に４２ページにはシャンベルタンとクロ・ド・ベーズの生産者別区画図が出ています。ただし本に掲載されていない生産者の名前が入っていない事が残念ですが、これも貴重な資料です。更に記事にビショーの畑が丘の上だけなのでシャンベルタンらしさが出ないで苦労している話等々、面白い記事が沢山あります。 この本はお買い得です。ボルドーもポイヤックだけとか、絞ってやれば面白いと思います。これだけ売れていない雑誌に綺麗な写真を載せるには広告で稼ぐしかないし、広告のページを増やしてインポーターの言うなりになってしまう雑誌が多いと思いますが、内容のある充実した記事を期待したいです。ＲＷＧよりも大人の雑誌です。

滅多に買いませんが、たまには雑誌も読んでみます。