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本書は著者松下圭一氏がすでに２０年以上も前に発表された論稿二篇に新たに比較的長い「あとがき」を附してブックレットに纏めたものである。現在の日本は総人口の半数を超える都市人口を有し、著者のタームを用いれば《都市型社会》へと移行している。この都市型社会へと移行した先発諸国は日本に限らずどこでもそうなのだが、ここでは水道・電気・ガスなどのライフ・ラインついで鉄道その他の大量輸送機関といった巨大な都市装置の公共整備とその円滑な機能がなければ社会生活自体が破綻するため、そうした装置の破壊が必定となる戦争に対して構造必然的な脆さをもっている。加えて日本の場合、食料・エネルギーの多くを国外に依存しているという事情もあって、戦争となった際にはこれらの供給停止という事態も想定し得るのであり、戦場での決戦を云々する以前に、その決戦を背後で支える市民の生産活動自体が成り立たなくなるということもかなりの高い確率で予想できる。さらに政治・経済・情報の中枢および巨大人口が東京圏に一極集中しているため、攻める側からすれば非常に効率的な攻撃が可能な国土構造となっているのが今日の日本の在り様なのである。つまり現在の日本は社会形態的に戦争ができなくなっているのだと著者は分析する。ところが日本における防衛をめぐる論議は、軍備強化賛成派・反対派を問わず、こうした社会形態の変容を無視したまま、いまだ前大戦時の「本土決戦論」と同型の発想で進められている。著者にいわせれば日本における防衛論争は、戦略的見地なき戦術・戦闘レヴェルの、いわば机上の「兵隊ゴッコ」にすぎないものなのだ。例えば日本では、潜水艦などからのミサイル攻撃に容易に曝される沿岸部に多くの原子力発電所が建設されている訳だが、国防の観点からすれば原発の立地などはもっと問題にされてしかるべきにもかかわらず、殆ど話題にさえのぼらない。とりわけ有事の際に市民の生命・自由・財産をいかに保護するかという政府および軍の対市民規律の視点がまったく欠けている点にいまや時代遅れとなった旧式の軍事思想の露骨な現われを窺うことができる。紙幅の関係で意を尽くすことができないが、防衛をめぐる議論のあり方に一石を投じるとともに、著者の先見の明に対して脱帽を禁じざるを得ない名著である。著者の主張に対する賛否は一先ずおくとしても、国防に関心を有する者ならば一度は目を通すべき本だ。

字体も小さすぎずで読みやすくて、たくさんのトピックスがあってどれも短くわかりやすく書かれていておもしろかったです。

自衛隊の知られざる真実を知りました。自衛隊ってすごいんですね〜

著者の名前をみて、好きならどうぞ。内容は似た４人がちちくりあってる座談会。たとえは変だけど、ヘルメスでいえば大江と井上と誰かとの座談みたいな感じ。だから、好きならどうぞ。中公新書から出てる、少し前にたくさん売れた「総覧」とか、講談社α文庫の「江戸の殿様」とか、光文社新書の「最後の藩主」とか、そういった感じのものとはまったく違うものなので、そのようなものを期待している方にはお勧めできません。

孫子は孫子の兵法が有名です。学ぶことがたくさんあります。この本は最適でしょう。

当たり前すぎて、普段から商売の勉強をしている方には全然役に立ちません。残念！

時あたかも自衛隊イージス艦とはえ縄漁船事故の報道真っ最中。事態の究明を待つまでも無く、なるべくしてなった事故なのかな・・と独り言。

大変参考になりましたのでみなさんにおすすめします

実射シーンや対テロのノウハウが満載で、このシリーズいつも買っています。

この本は、値段が安くポイントだけで買えたので気楽な気持ちで購入し、実はあまり期待していませんでした。 でも、少し読んだだけで面白い！ 書いている内容は、至って普通の戦術なんですが、頭の中で日常の仕事やプロジェクトに置き換えて読んでみると納得したり、関心することばかりです。 上司は、どういう態度で部下に指示し、どういうことを考えて行動しなければならないといったことが実践に基づいて書かれているのでとても役に立ちます。

日本軍の内部事情がよく分かる、非常に興味深い本でした。

柳生の兵法、武士道といったものに興味を持ち購入。なお、現代語訳ではありません。

実際に届くまでは信用なりません。うかつに期間限定ポイントは使えません。